9月15日(日)、16日(月)の二日間、10 時~15時まで岩見沢複合駅舎正面入り口付近で開催する「トラス橋の錆落とし体験」について。
つい先ほど、橋紋のついた部材とアイバーと呼ばれるチェーン構造の部材を駅前に降ろしてきました。
このトラス橋、、何が凄いかというと。
日本で3番目の早さで、北海道開拓史が敷いた官営幌内鉄道(小樽手宮-三笠幌内)において、岩見沢市内の幌向川と幾春別川に131年前(1882年・明治15年)にかかっていた橋なのです(もちろん上の部材は本物です!)
北海道開拓史の助っ人アメリカ人、クロフォード(三笠のクロフォード公園にもその名前がついてますね!)が発注し、ニューヨーク港から小樽港に荷揚げされ、そして岩見沢の二つの川にかけられた100フィートの規格ものの双子の鉄橋。
なぜ100フィートの規格ものかというと、きっと現場に合わせて発注するより、100フィートに合わせて現場の橋台を設置する方が都合が良かったのでしょうね(想像の域をでませんが・・)。
この鉄橋も大正時代に入り、機関車の大型化によってより丈夫なものに掛け替えられた結果、栃木県の私鉄に払い下げられ、平成8年まで現役の橋として使われていました。
それが役目を終えて解体され、岩見沢の鉄道復興を考える会の努力と、先方の心意気により、現在岩見沢に帰していただき、市内某所で復活の時を待っているものであります。ちなみに双子の内のもう一つは、JR東海さんが所有し、大切に復元され、文化的価値の高い非常に貴重なものとして保存されています。
このトラス橋の部材ですが、そんな事を一人でも多くの市民の方にしって欲しいという思いから、2年前から駅まるで錆落とし体験を実施しています。
心を無にして、ひたすら錆びを落とすのもまた良きもので、意外と子ども達に人気があったりします。
何せ、当時の製鉄技術ゆえ、錬鉄という純度のあまり高くないものらしく。そのお陰かどうかわかりませんが、錆びも表面にしか発生していません。
という事は、少し磨くと鋼の様に光り輝く銀色がすぐに出てくる。
この錬鉄製ということで、鉄の価格の高い時期にも売られて鉄くずにならずに生き残ったものと想像すると、これまたノスタルジックな感じであります。(画像は2年前の第一回いわみざわ駅まる。の様子。。)
是非、130年前に思いを馳せながら、この鉄橋部材を磨いてみませんか?
下は鉄橋の一番上の部分にある飾り。
正式にどんな意味があるのかはわかりませんが、恐らく会社の社章に似たようなブランドを表すものではないかと聞いたことがあります。
ということは、世界のどこかには、これと同じ橋紋のついた橋がきっといくつか存在するのでしょうね。
そんな事に思いを馳せるのもまた一考です(笑)
もちろん、錆落とし体験は無料であります。是非、お一人でも、そしてお子様連れでもあそびにいらしてください。二日間、10時~15時まで開催しており、橋に詳しいおじさまが二人常駐して解説してくれると思います♪
お待ちいたしております!