JR北海道様、岩見沢レールセンター様のご協力をいただき、恒例となりました岩見沢レールセンターの壁面ライトアップの準備を行っています。
南北自由通路の北昇降ができるまではこの周辺はJR用地のため立ち入り禁止区域でありました。そのため、実は岩見沢市民もこの建物が何であるのかを知っている人は意外と少ないのです。
これは西暦1899年に建てられたと言われるレンガづくりの建物で、ファサートにある五稜星のマークは札幌ビールや道庁赤レンガ、札幌時計台とも共通する北海道開拓史のシンボルと同じ流れを汲むものです。
しかし、星の真ん中に丸印がついていることから、これは北炭(北海道炭鉱鉄道株式会社)の社章であります。
北海道開拓史が官営幌内鉄道(小樽手宮-三笠幌内間)を敷いてまもなく、民間である北炭に払い下げを行いました。その後、鉄道国有法により、国鉄の所有に戻るのですが、その間少しの時期でありますが、北炭の本社が岩見沢にあったそうです。まさに北海道の鉄道の拠点が岩見沢であったことの証ではないでしょうか。
いずれにせよ、北海道開拓のころの記憶を背負う建物が、この岩見沢にもあるのだという事を多くの市民に知っていただきたくて、今年で4年目となるライトアップです。
是非、じっくりとご覧いただき、ノスタルジックな雰囲気に慕っていただけると幸いです。
*敷地はJR北海道の所有であり、施設は現役の工場であることから、敷地内への立ち入りは固く禁じられておりますのでご了承下さい。
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